2011/04/15

Babyfaceを使ってUstream配信

コンパクトなボディにラックサイズ機以上の性能を搭載したBabyfaceは、持ち運びも簡単なうえにUSBバスパワー駆動なので、場所を選ばず気軽に音楽を楽しむことができます。
「録音する」「再生する」以外に、「インターネット配信(Ustreamなど)」にも大変便利にお使い頂けます。以下ではUstreamで「BGMを再生しつつ、マイクを使ったトーク番組を配信する」と仮定したケースで、設定方法をご紹介します。
お客様から「Ustreamでの配信に使えるか!?」との問い合わせも多く頂戴しており、いつかご紹介したいと考えておりました。もちろんですが、バッチリ使えます!!
Babyface筐体に付属のブレークアウトケーブルを接続し、BabyfaceとコンピュータをUSBケーブルにて接続します。トーク用のマイクはブレークアウトケーブルの"Line IN L"に接続します。必要に応じてモニタリング用のヘッドフォンを、Babyface筐体側面のヘッドフォン出力に接続します。

接続をした図
【設定編】
1:TotalMix FXのSubmixを有効にした状態で、ハードウェア出力チャンネル(最下段)のAN 1/2をクリックします。クリックすると、AN 1/2が他のチャンネルよりも明るくハイライトされた状態になります。
2:マイクで喋りながら、TotalMix FXのハードウェア入力チャンネル(最上段)のAN 1(ステレオ表示の際はAN 1/2)のメーターが触れるのを確認します。レベルが弱い場合はツール(スパナ)のシンボルをクリックして開き、Gainのツマミで感度を調整します。次に、フェーダーを徐々に上げて適当な位置(ただしクリップ=赤色に点灯の状態は避けてください)に設定します。なお、コンデンサーマイクを使用する場合は、"48V"をクリックしてファンタム電源を入れてください。
3:続けてiTunes等のプレイヤーで音楽の再生を開始します。ソフトウェア再生チャンネル(中段)のAN 1/2のメーターが触れるのを確認します。こちらも徐々にフェーダーを上げて適当な位置に設定します。
4:以上の設定で「マイクからの音声」と「BGMの音声」が、ハードウェア出力のAN 1/2からミックスされて出力されます。ただし、この状態ではUstreamのインターフェイスからはマイクの音声しか出力されません。これはUstream側のインターフェイスの仕様であり、通常はマイク(ハードウェア入力チャンネル)の音声しか受けれないからです。

そこで、ハードウェア出力チャンネルのAN 1/2のツール(スパナ)のシンボルをクリックし、Loopbackをクリックして有効にしてください。Loopbackを有効にすると、ハードウェア出力チャンネルの音声データがドライバ(コンピュータ)へと送信されるので、ハードウェア出力チャンネルに送られている「マイクからの音声」と「BGMの音声」それぞれがミックスされた状態で、Ustreamのインターフェイスから出力(配信)されるようになります。


Loopbackを有効にした状態
あとはマイク、BGMそれぞれのバランスを調整すれば準備は完了です。Ustreamのインターフェイス画面で「オーディオソース」にBabyfaceを選択し、インターフェイスのボリュームを調整してください。

【応用編】
高品位な配信を目指すなら、TotalMix FXに内蔵されたEQ(イコライザー)とFX(エフェクト)を使用します。視聴者がマイクの音声を聞きやすいように、EQを使用してマイクの音声を調整すると良いでしょう。Lo Cut(Low Cut)を有効にしたり、EQを触って中域から高域を持ち上げると明瞭度があがり、音声が聞き取りやすくなります。
Babyfaceはヘッドフォン出力を独立して扱う事ができます。Control RoomのAssignをクリックして、Main OutにPH 3/4を選べば、Babyface筐体側面のヘッドフォン出力からモニタリングを行うことができます。なおかつ、Babyface筐体のSelectスイッチを押してLEDをPhonesにあわせれば、ヘッドフォン出力のボリュームだけをロータリーエンコーダーで調整することができ、大変便利です。


左:EQを調整 右:ヘッドフォンをアサイン
このように、コンピュータとBabyface1台があれば、簡単にインターネット配信を楽しむことができます。優れたTotalMix FXのLoopback機能のおかげて、わずらわしい配線も不要でコンパクトかつシンプルに配信を行うことができます。

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