2011/08/26

便利・快適 AirPlay

今日はFireface UCApple TV(第二世代)を使ったAirPlayの楽しみ方をご紹介します。
Appleが提供するAirPlay機能を使うと、音楽、ビデオ、写真をワイヤレスで楽しむ事ができます。Apple TVは優れたインターフェイスを備え、なおかつ非常にコンパクトで設置場所にも困りません。そして安価であり、僅かな投資で素晴らしいエンターテインメント体験ができます。AirPlayはワイヤレスで音声データを送信しますが、ワイヤレスの帯域には余裕があるのでCDと同クオリティのWAVファイル(16bit/44.1kHz)を再生しても、音声が途切れたりレスポンスが鈍くなる事はありません。
Fireface UCはスタンドアローンに対応しており、必要な設定を一度行ってしまえばFireface UC本体に設定が保存されるので、コンピュータと接続をしなくとも音声の入出力を扱う事ができます。
ポイントは以下です。
○コンピュータ・レス、手元にコンピュータが無くともPCオーディオが楽しめる!!
iTunesのホームシェアリング機能を有効にすれば、Apple TVからシェアリングを有効にしたiTunesのライブラリを開いて音楽を楽しむ事ができます。例えば、書斎に置いたMacのiTunesライブラリを、リビングのApple TVから操作をして楽しむ事ができます。
○Fireface UCの優れたSteady Clockにより、ワイヤレスでも良い音質で音楽が楽しめる!!
Fireface UCをDACとして使う事で、Firefaceシリーズの大きな特徴であるSteady Clockによるジッターが抑制された、非常に精細かつクリアな音質で音楽を楽しむ事ができます。
以下、ベーシックな設定方法です。
【1:Apple TVの設定】
特別にオーディオに関する設定はありません。
[設定]→[オーディオとビデオ]→[オーディオ出力]の設定は[自動]のままで結構です。
※Apple TVのネットワーク設定は予め済ませておいて下さい。
【2:機器の接続】
注意:機器の接続を行う際、突然の大きな音による難聴障害や機器の破損を防ぐ為にも、接続先のアンプやパワードスピーカーのボリュームを予め最小まで絞っておいて下さい。ここではパワードスピーカーと接続をする方法で解説します。
1:光ケーブルを使って、Apple TV背面の光オーディオポートとFireface UC背面のADAT INを接続します。
2:Fireface UCの[BALANCED LINE OUTPUTS]の1をパワードスピーカーの[Left(L)]に、2をパワードスピーカーの[Right(R)]へと接続します。
※パワード・スピーカーを使わず、オーディオアンプへ接続を行う場合も同様です。1をアンプの[Left(L)/白]に、2をアンプの[Right(R)]へと接続して下さい。また、接続先のアンプがRCAピンの入力端子の際は、フォン⇔RCAケーブル等をご用意下さい。
【3:Fireface USB Settingsの設定】
・バランス仕様の機器と接続をする場合
Line Outには[+4 dBu]を選択して下さい。
・アンバランス仕様の機器と接続をする場合
Line Outには[-10 dBV]を選択して下さい。
Clock Sourceには[Optical In]を選択します。Apple TVと正しく同期が行われた場合は、[Input Status]の[SPDIF opt.]が[Sync]と表示されます。
※Apple TVのサンプリング・レートは「48kHz固定」の様子です。よって、Apple TVとSync(同期)されると[Sample Rate]が[48000 Hz]に切り替わりますがそのままで結構です。
【4:iTunesの設定】
Apple TVのネットワーク設定が正しく行われていれば、iTunesの画面右下にボタンが表示され、出力スピーカーとしてApple TVを選択可能になります。iTunes画面内の以下のボタンをクリックして、Apple TVを選択します。
もし、iPodから音楽データを再生したい場合は同様にiPod画面内のボタンをクリックしてApple TVを選択します。
※コンピュータとiPodの様に、複数のデバイスからAirPlayを使う場合は、それらの機器が同一のネットワーク内で接続されている必要があります。なお、同時に複数のデバイスからはアクセスできません。
【5:TotalMix FXの設定】
1:画面右下にあるControl Roomの[Assign]をクリックして、[Main Out]に[AN 1/2]を選択して下さい。そして、[Main]のフェーダーは一番下まで下げた状態にしておきます。
2:iTunes(またはiPod)から音声データがApple TVに送られると、TotalMix FXのAS 1/2(上段)のメーターが反応します。
3:右下の[Main]をクリックすると、ハイライト(明るく表示)された状態になるので、そのまま上段の[AS 1/2]のフェーダーを[0]の位置まで上げて下さい。これにより、AS 1/2に入力されたApple TVの音声信号が[Main]の出力チャンネルに送られます(下画面参照)。
4:次に、[Main]のフェーダーをゆっくりと徐々に上げて下さい。パワードスピーカーから音が出力されますので、最適なボリュームへと調整します。
※接続先がオーディオアンプの場合は、[Main]のボリュームとアンプのボリューム双方を調整して、最適なボリュームへと調整してください。通常[Main]ボリュームの値は[0]で結構ですが、メーターがクリップ(赤く点灯)する場合、クリップが起こらない位置まで下げます
【6:応用設定】
Fireface UCのフロントにあるエンコーダーを使用してボリュームを調整すれば、さらに便利です。なお、初期設定ではステレオ・リンク設定になってらおず、左と右を個別にボリューム調整する必要があります。これでは面倒なので、以下の方法にてステレオ・リンクにまとめてボリュームを調整して下さい。
1:エンコーダーを押してランプを[CH]にあわせ、エンコーダーを回して表示を[L.1](出力1)にあわせます。
2:エンコーダーを押し込み、表示が[on]に切り替わるまで待ちます。[on]と表示されれば、[L.1]と[L.2]がリンクされ、[AN 1/2]ステレオ出力チャンネルとして動作致します。エンコーダーを再度押して、ランプを[LEV]に切り替えてエンコーダーを回すと、[AN 1/2]がリンクしたままボリューム調整が可能になります。次回より、Fireface UC本体でボリュームを調整する際は[L.1]を選択してボリューム調整を行います。
以上で設定は完了です。わずか数分程度の簡単な設定でとても快適なAirPlayが楽しめます。ご興味がある方はお試し下さいませ。
ちなみに、私は自宅ではAirMac Expressをインターネット接続のワイヤレスルータとして使用していますが、AirMac Expressでも同様にAirPlayが楽しめます。AirMac Expressには、MacBook Proと同じアナログ/光デジタル出力のミニプラグが備わっていますので、ミニプラグ⇔角プラグ型の光ケーブルを用意すれば同様の事が行えます。こちらもお試し下さいませ。

2011/08/19

終了間際! RME お客様感謝 サマーキャンペーン 2011

話題の高品位オーディオ作品が抽選で100名様に当たる「RME お客様感謝 サマーキャンペーン2011」がいよいよ終了間際です。

RME お客様感謝 サマーキャンペーン 2011 紹介ページ

キャンペーン期間中(2011年7月1日 - 2011年8月31日まで)にRME製品をお買い求め頂き、なおかつユーザー登録完了後に所定のWEBアンケートにお答え頂く事で応募完了となります。

プレゼント賞品は1bit / 5.6MHzの高精度DSDによる鮮烈な録音で話題を独占した、HRレーベル期待の第2弾作品、北村憲昭 指揮/スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団 『ベートーヴェン /交響曲第7 番 ヨハン・シュトラウス II 世 / 皇帝円舞曲』。現存する殆どの高品位オーディオ・フォーマットが収められた、非常に贅沢な真のハイレゾ音源作品です。フォーマットの違いによる聴き比べが楽しめるほか、リファレンス盤としても持っておきたい素晴らしい作品です。ぜひとも、RME製品が持つ高い再生能力で、高品位オーディオが持つポテンシャルを最大限に引き出した、圧倒的な高音質体験をお楽しみ下さい!

キャンペーン対象者の方で未だにご応募を完了されてない方は、どうぞお早めにご応募下さいませ。

さて、先日このブログでご紹介差し上げた「foobar 2000の出力がリセットされてしまう事象について」は頻繁に頂いていたお問い合わせであり、結果として大勢の方からアクセスを頂きました。今後もこのブログを通じて「疑問な点」「使い方のヒント」等をご紹介して参りますので、どうぞ引き続きお付き合い下さいませ。

また、弊社ではメールニュース(不定期発行 / 無料)を発行しております。イベント情報、サポート情報、お得なキャンペーン情報をはじめ、アーティストのインタビューや現場レポートなど、面白いコンテンツを企画しております。こちらもぜひご登録下さいませ。

2011/08/08

foobar2000の出力がリセットされてしまう事象について

表題の件でお困りの方も多いかと存じます。


以前、このブログでもご紹介を差し上げましたが、サンプリングレートの切替時に出力がリセットされてしまう事象については、以下の方法にて回避が可能です。最近になって再びお問い合わせが多いので、もう一度ご紹介します。

1:環境設定(Preference) > DSP Manager > ReSampler を追加


2:ReSampler を選択した状態で > Configure Selected をクリック


3:再生サンプリングレートの値を設定。例えば96kHzに設定した場合は、ソースのサンプリングレートに関わらず96kHz固定での再生となり、サンプリングレートの切替に伴う出力のリセットが起こりません。ライブラリ内に様々なサンプリングレートのソースを保存されている方は、最も高いサンプリングレートに設定をしておけばOKですね。

この方法でサンプリングレート切替時に出力がリセットされてしまう事象を回避する事ができます。この事象はfoobar2000に依存する問題が原因であり、残念ながらRME側では解決策を提供する事が出来ません。

2013/07/01追記:
下記コメント欄でもご指摘いただきました通り、foobar2000の現行バージョンではASIOプラグインによる本問題は解消されております。最新版をお使いいただくことでご対処くださいますようお願い致します。