2010/01/25

サラウンドについて

23日に開催されたPC Audio Concert vol.5に開催されました。
沢口さん、野尻さんにご紹介いただいたサラウンドコンテンツはどれも多種多様で素晴らしい音で、Studio K'sのシステムは最高でした。贅沢な経験をさせていただきました。2時間があっという間にすぎてしまいました。




さてイベントが終わってからの打ち上げで「サラウンドはもっと自由に聞いてよい」というトピックで盛り上がりました。つまり、「5.1のサラウンドスピーカーはこういう角度で、こういう位置でおき、ここに座って聴く」というようなウンチクが一般的に広まってしまい、これだけよいコンテンツが一杯あるにも関わらず、聴くのが難しいという印象ができてしまっています。

しかし今回のPC Audio Concertの様に、決められた通りではなく、持っている機材で好きなように設定してもこれだけの良い音が出せるということを改めて認識させられたものになりました。今回は5.1のサラウンドをFirefaceのTotalMix機能によって4.0に設定し直して試聴しましたが、この方法を使えば今メインで使ってるスピーカーに、昔使っていたステレオペアのスピーカーを後ろにおけば、サラウンドを楽しめる訳です。もっと言えば家の形やスペースでスピーカーがバランスの良い位置におけなくてもTotalMixで各スピーカーのレベルを変えたりすれば良い訳です。

ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
vol.6も乞うご期待下さい。

2010/01/21

パソコンのチューニング 2

前回は、ハードウェアの互換性や不具合によるデータ伝送エーラーを見るけるツールとしてDPC Latency Checkerをご紹介しましたが、今回は、Windowsのバックグランドで動作している邪魔なソフトウェア、サービスを見つけることができるソフトウェア「Prosess Explorer」をご紹介します。




画面でご覧頂けるように、起動しているソフトがどれくらいCPU、メモリ、I/Oに負荷を掛けているかを確認でき、そのプロセスを一時的に停止することができます。

基本的にはWindowsのタスクマネージャーも同じ事ができますが、より多くの情報を一目できるので便利です。

2010/01/19

パソコンのチューニング

再生においてWindowsのPCで録音、編集作業をする上で、使っているパソコンのスペックを最大限に利用する為に、Windowsのいらない機能をオフにしたり、ハードウェアを無効にしたりします。

例えば:
・「システムのプロパティ」>「詳細設定」>パフォーマンスの「設定」で[パフォーマンスを優先]に設定する
・「システムの復元」を無効にする
・スクリーンセーバーを無効にする
・電源オプションで「常にオン」に設定する
・システムサウンドを全てオフにする
・オンボードサウンドを無効にする
・アンチウィルスソフトを使わない

今日はそんなテクニックの1つとしてご紹介したい物があります。

DPC Latency Checkerというフリーウェアです。

CPUもメモリも一杯積んでいるのにノイズが乗ったりする様な現状が現れた場合は、一度これを使って試してみるとよいと思います。

このソフトウェアを使うとシステムがデータストリームをちゃんとリアルタイムで処理できているかどうかを確認することができます。

正常な時はこのように表示されます。




正常でないときはこのように表示されます。



正常で無い場合は、以下を試すと改善されることがあります。
  • BIOS、チップセットのアップデート
デバイスマネージャーで以下を無効にする
  • ネットワークアダプター(イーサネット、ワイヤレスLAN)
  • 内蔵モデム
  • 内蔵サウンドデバイス
  • PCIやPCI Express等の追加カード(テレビチューナー、ISDN、DSLアダプター等)
一個ずつオフにして試して何が問題になっているかを確かめる事ができます。

今までの作業に問題のない方もシステムを不安定にしている厄介なドライバ等を把握するのも精神衛生的によいので是非お試しください。

2010/01/18

The Beatles USB

The BeatlesのUSB版は、24bitのFLACが入っているとの噂を聞きました。早速購入して試聴してみました。16GのUSBメモリに全アルバムの24bitのFLAC、320bpsのMP3と、インタビュービデオが入って30000円ちょっとという値段です。

こんな箱に入っていて、




中身はこんな感じです。




早速聞いてみましたが、「素晴らしい!」。そのまま高音質になったリマスター版です。今まで聞いたビートルズの中で最高音質は間違いないと思います。

他のアーティストもUSBで聞けるようになる事を願っています。

2010/01/13

HD音源

さて、CD以上の音質の音源を一度聞いてしまうと、「あのアーティストの24bit/96kHzのファイルを買いたい。」という欲求がでてきます。

そんな訳で、今HD音源を購入できるサイトを探してみました。

e-onkyo


国内でもはやくから24bit/96kHzのダウンロード配信を行っています。クラシック、ジャズから邦楽まで多くの音源を取り扱っているようです。配信形式はWMA LosslessというWindows Media Player用のファイル。Macの場合はそれに対応するソフトを入手する必要があります。

http://music.e-onkyo.com/

HQM Store


昨年オープンしたロスレス音楽配信サービス。現在はクラシックのタイトルをそろえている様子。配信形式は24bit/96kHzのflacの用です。

HDTracks



海外ですが多くのタイトルをそろえているようです。クラシックとジャズが圧倒的に多いようですが、一通りのジャンルがあります。こちらもflacを導入しているようです。

https://www.hdtracks.com/

Linn Records




オーディオメーカーの大手Linnによる配信サイト。192kHzの音源もあるようです。フォーマットをflac、wma、mp3などで選べるのが特長です。CDやSACDの販売もしています。

http://www.linnrecords.com/

iTrax



ここはMP3、 DOLBY DIGITAL、 DTS、WMA PRO、WMA LOSSLESS、PCM 96/24などのフォーマットがあり、面白いのがマルチのファイルで「5.1 AUDIENCE」と「5.1 STAGE」という違う形で選べるところです。オーディエンスで聞いたバージョンと、演奏者の位置で聞いたバージョンが楽しめる訳です。

http://www.itrax.com/

他にもいくつかあるようですが、これからもっと増えてくれる事を願っています。

その他


  • Naim Label





  • Music Giants





  • High Definition Tape Transfers





  • Gimell 





  • Deutsche Grammophon
  • 2010/01/07

    Player Right - Bill Ware



    私は中村照夫さんのファンで、何度もライブも見に行ったことがあります。1曲目のイントロのベースの1音目で鳥肌がたった経験すらあります。最近では楽曲がPM DawnやThe Rootsにサンプリングされたことでも有名な、日本を代表するジャズベーシストであります。

    レコーディングには、RME Mictasyを採用いただいたこともあり、光栄にもお会いしたことがあるのですが、見た目はマフィアのように貫禄がありますが、とても明るく、RED Shoesという社会貢献団体のボードメンバーでもあります。

    そんな中村照夫さんがプロデュースするCheetahレーベルの第一弾がリリースされました。



    マスタリングは日本のレコーディングエンジニアの巨匠行方洋一氏によって手がけられ、斬新なサウンドがきける作品です。Firefaceも活躍しています!

    2010/01/06

    DVD-Audioをパソコンで聴く

    多くの素晴らしいサラウンドの音楽はDVD-AudioやSACDでリリースされていますが、どうやらDVD-AudioはPCでも再生できると聞きました。早速再生ソフトを購入しようと思いGoogleで検索を開始しました。


    ところが、今まではWinDVDなどいくつかのメディアプレイヤーがDVD-Audioの再生に対応していたようですが、ほんの最近になってこれらのソフトはDVD-Audioへの対応をやめていることがわかりました。


    そんな中、ひとつだけ再生できる手段があることがわかりましたので、ご紹介したいと思います。


    Foobar2000という有名なフリーのソフトウェアがあり、これにプラグインを追加することでできるようです。


    1)まず以下のURLからFoobar2000をダウンロードしてインストールします。


    http://www.foobar2000.org/


    2)次にASIOプラグインをダウンロードします。解凍して、"foo_out_asio.dll"を[Program Files] > [foobar2000] > [components]フォルダーにいれます。


    http://www.foobar2000.org/components/view/foo_out_asio


    3)次にDVD-Audioプラグインをダウンロードします。解凍して"foo_input_dvda.dll"および"src"フォルダーを[Program Files] > [foobar2000] > [components]フォルダーにいれます。


    http://sourceforge.net/projects/dvdadecoder/


    4)foobarを起動して[File]メニューから[Preference]を選択






    5)[Playback]メニュー内の[Output]の中に[ASIO Virtual Devices]という項目がありますので、クリックして右側の覧の[Add New]ボタンを押します。




    6)私の環境では、次の画面が読み込むまでかなり時間がかかりましたが、画面が立ち上がると、[ASIO Fireface]もしくは[ASIO Fireface USB]が選択できますので、選択します。




    7)画面の下に利用可能なチャンネルが表示されますので、Analog 1~6にそれぞれ[Left]、[Right]、[Center]、[LEF]、[Surround Left]、[Surround right]を割り当てて、OKを押します。



    8) 元の画面に戻り、左のメニューから[Output]を選択して、[Output Device]に"ASIO Fireface"を選択して、[Close]を押します。




    9)次に[File]メニューから[Open]を選択して、DVD-Audioディスクの”AUDIO_TS"フォルダ内の[AUDIO_TS.IFO]を開きます。






    以上でFirefaceのアナログ出力からマルチ(サラウンド)でDVD-Audioを再生できます。


    是非試してみてください。


    で、肝心な「では、どのソフトがお薦め?」という方は、是非PC Audio Concert vol.5マルチチャンネル編へお越しください。サラウンドの巨匠沢口真生さんから様々なコンテンツをご紹介いただく予定です!

    2010/01/05

    JET BLACK

    さて、立て続けにイベントのご紹介ですが、Synthax Japanの事例でも紹介されています、marimoRECORDSの江夏さんが主催するイベント「JET BLACK」が1月8日に開催されます!




    江夏さんは、事例でも紹介されている通り、音質を徹底的に追求し、都内でも有数のスマート、モダンなレコーディングスタジオを運営されています。私は江夏さんにお会いする度にそのエネルギーとプロフェッショナリズムにいつも圧倒されます。

    そこで生み出されるサウンドがこのイベントで聞けるという、クラバーにとっても、音楽ファンにとっても、見逃せないイベントです。

    ご興味のある方は是非どうぞ。

    http://www.cybermarimo.com/mr/


    月8日(金)22:00~
    青山LOOP 詳しくはこちらを参照→http://www.club-loop.com/loop.html
    ■Resident DJ
    ebee#1 (FILTER KYODAI/marimoRECORDS)
    DJ LUU (2E2L Recordings/MOL/CSH4)

    ■Guest DJ
    DJ INAGEE (VASCO DA GAMA/CSH4)
    DJ ATSUKO (Coqdo RECORDS)
    Y-park (2E2L Recordings/USR/S.C.P)
    Miyagawa (FILTER KYODAI/marimoRECORDS)

    ■LIVE
    D.I.S.K. (DJ INAGEE+SAX KEN)

    ■VJ
    ebee#2 (FILTER KYODAI/marimoRECORDS)

    PC Audio Concert vol.5 マルチチャンネル編

    あけましておもでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

    さて、大変ご好評いただいています、Firefaceでハイファイオーディオを楽しむ会「PC Audio Concert」を今月の23日に行う事になりました。


    このイベントの趣旨は、PCをHiFiシステムの中核とすることで、CDやレコード等の既存メディアをはじめ、さらに高音質な非圧縮ソフトなどをも楽しむことができ、さらに今までのオーディオシステムに比べコストも大きく縮小することができる「PC Audio」にフォーカスして、講師の方にここでしかきくことのできないソフトをご披露いただこうというものです。


    講師にはサラウンド制作の第一人者である沢口真生氏と、現在サラウンド制作現場において最前線で活躍されている野尻修平氏をお招きして、ここでしか聞けないソフトをお楽しみいただけます。


    そして、開場はPC Audioの先堀者である山本耕司氏のプライベートスタジオ「Studio K's」にて開催いたします。


    1月23日(土)の13時〜と17時の2回で、それぞれ15名様のみですので、お早めにお申し込みください!