2010/10/22

RolandさんとMADI機器の検証を行いました!

先日、Rolandのご担当者の方がシンタックスジャパンのオフィスにいらっしゃいました。

 
その目的はRME製品と今回Rolandさんが新しくリリースされた「S-MADI」との検証です。

 
結果は.....問題ありませんでした!RMEのMADI製品と「S-MADI」とは問題なく音声の入出力を行うことができました!

しかも、今回の検証ですごかったのがケーブルの長さを50m、100mと長さを変えての検証です。MADIが導入されるケースの一つとして、ライブレコーディングが考えられますが、その際にステージとPA卓までは距離があり、これも規模によってどれくらい離れるか変化します。

下記はシンタックスジャパンの「MADI Infomation」からの引用ですが、

MADIは、マルチチャンネルのオーディオを効率的に伝送する便利な手段です。 信号の伝送には2種類のケーブルがご利用頂けます:

    * コアキシャル:最大100 m (75Ω、BNC) 
    * オプティカル光ファイバー:最大2000 m(62.5/125 μ、スタンダードネットワークテクノロジー)

ライブ、スタジオ、設備などにおいては、従来のアナログマルチケーブルが標準として導入されています。 しかし、チャンネル数が増えるに従ってアナログマルチケーブルの価格対効果は下がってしまいます。特に中継環境では、ケーブルはつり上げられたり、巻かれたり、また大勢に踏まれたりすることによってその劣化が進んでしまします。 多忙の中でケーブルを解析して修理する時間がないこともよくある事です。 よってほとんどの場合、ケーブルに問題が確認されると、新しいマルチケーブルに入れ替えなければなりません。

となっています。

つまり、音声データを送受信する距離が長くなってしまう場合、「ケーブルの劣化」、「ケーブルの費用対効果」、「劣悪な環境下での耐性」を考えるとMADIを使用したシステムの構築が非常に効果的ということがわかると思います。

今後もできる限り他のメーカー様との検証を進めていきたいと思います!

2010/09/13

ExpressCard端子の電源供給量について

ExpressCardパソコンの電源供給量が足りないWindowsパソコンでは、RME製品のみに関わらず製品が正常に動作しない事があります。

この問題が起こるノートパソコンは、ExpressCard端子のバスパワーが制御されていることがあります。


BIOSの設定で「ExpressCard Power Management」かそれと同じ名称の 機能をオフにする事で、電源供給量を制限している機能がオフになり、問題が解決されるようです。


2010/08/31

AVIDさんでMADI検証を行ってきました!

以前、Synthax JapanのサポートインフォメーションでMADI Bridge / MADI ConverterがAVID VENUEシステムに対応したことをお伝えしましたが、今回AVIDさんが新たに「MADI I/O」を発表されたこともあり、AVIDの担当者さんと「お互いの製品同士で検証しませんか?」という話をさせていただいていました。
そしてつい先日それが実現し、「お宅訪問!」・・ではないんですけれども、AVIDさんのデモルームに伺って検証をさせて頂きました!!
・・実はSynthaxのオフィスとAVIDさんのオフィスは歩いて5分くらいのところにあるんです!

 
 早速、上の写真のようにセットアップを行い、まずは左側にあるAVID VENUEシステムと検証。
・・・・まったく問題なくお互いのデータを送受信することができました。

続いてMADI I/Oを使ったPro Tools|HDシステムシステムの方でも検証してみましたが・・・。
こちらもまったく問題ありません!

あまりにもすんなりできてしまいましたがそれそのはず!
AVIDさんではRMEのMADIインターフェイスの使用をオプションとして認めているんです。
 
 今後、映像/レコーディング/ライブなどの業界ではMADIが一般的になっている、こうした形で他のメーカーさんとの連携が取れていくのはうれしい限りです。

うれしい話といえばSynthax Japanが以前からおすすめしているDIGICheck内にある「Global Record」なのですが、こんな使い方もあります。
今回お会いしたのはVENUEシステムのご担当の方でライブレコーディングする際に使用するシステムはもちろんPro Tools|HDなのですが、こうしたケースの場合必ずサブシステムを用意するとのことで、この際に「Global Record」が便利ですね、と話してくださいました。他社の方からもお褒めいただけるのはいいですね。
「Global Record」がすごいのは録音中の編集ができない代わりに(インターリーブファイルとして保存するため)、PCへの負荷を軽減することができるからです。これまでは手軽にバックアップを取る手段がなく、HD/MDレコーダーに録音していたいましたが、信頼度の高い録音システムで且つ膨大なチャンネル数をパラでとれるので、「Global Record」であればライブエンジニアの方々も安心、というわけです。

「Global Record」についてはこれからもこのブログで紹介していこうと思います。

2010/08/25

UNA MASがラジオで聞けます。

“ウルトラ・ハイクオリティー” Live録音新番組 「Live from UNA MAS」がミュージックバードで放送されます。
オーディオファンの方必見です。

以下のサイトでも紹介されている通り、UNA MASでは、RMEのマイクプリも導入されています。

http://www.synthax.jp/user-story/articles/mick-sawaguchi.html

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TOKYO FMグループの衛星デジタルラジオ局、ミュージックバードで、 2010年8月28日より、サウンド・プロデュ-サー沢口真生氏の録音によるジャズライヴ番組を PCM Bモードでスタート。


“ウルトラ・ハイクオリティー”な作品で、オーディオ評論家などから高い評価を集めている『UNA MAS JAZZ』CD。そのシリーズのプロデュース、録音、ミックスを手掛け、またサウンド私塾「寺子屋」でプロ、アマ録音家たちから熱い支持を受けるサウンド・プロデューサー、沢口真生氏が手がけるライヴ録音シリーズが登場します!沢口氏のホーム・グラウンド、ライブハウス「UNA MAS(ウナ・マス)」(東京都武蔵野市)で展開される珠玉のジャズ演奏を、圧倒的な臨場感とともに皆様にお届けします。   初回となる8月28日は、実力派ジャズドラマー・井上功一が、新鋭トランペッター・市原ひかりを迎えたトリオの演奏をお送りします 。   9月25日は、定評のあるブラシ・ワークのドラマー・深水洋が、テナーサックスの川村裕司を迎えたカルテットの演奏をお送りします 。

 ※ライブハウス UNA MAS ルームチューニングと楽器のセッティングにより、PAなしの生音にこだわりぬいた隠れ家的JAZZ Club。リスナーは至近距離から、ミュージシャンの音をダイレクトに楽しむことが出来る。2004年5月オープン。東京都三鷹市。http://unamas.jp

8月28日(土)
井上功一トリオ(井上功一dr 市原ひかりtp 武田桂二b)
※2010年5月21日収録 ※再放送9月5日(日)
9月25日(土)
深水 洋カルテット(深水洋dr 川村裕司ts 遠藤征志pf 秋吉秀信b)
※2010年5月22日収録 ※再放送10月3日(日) 録音:沢口真生(Mick Sawaguchi)

WindowsXPのMIDIデバイス登録台数を確認する方法

先日、お客様からこんなお問い合わせを受けました。

「WindowsXP環境でFirefaceのMIDIデバイスが表示されません」

この現象が起こる原因はいろいろと考えられるのですが、そのうちの一つに

「WindowsXPで10個までのMIDIデバイスしか認識しない」

という問題があります。
これが起こると11個目以降のMIDIデバイスは認識されなくなってしまい、場合によってはレジストリエディタなどでこれらを削除する必要があります。

良いご案内方法はないかと調べていたところ、おすすめのソフトを見つけたので紹介します。
 

それがこのKORGさんの「KORG MIDI Driver Uninstall Utility」です。

これは現在インストールされているMIDIデバイスを表示して、さらに不要なMIDIデバイスを削除できるというものです。
「現在自分のPCにいくつのMIDIデバイスがインストールされているんだろう?」ということを確認するにも最適です。
使用方法を下記に記載しました。 



インストール後、画面左下の「スタート」 → 「すべてのプログラム」から上記にある「KORG USB-MIDIデバイスのアンインストール」を実行します。

起動させMIDIデバイス登録情報の検索が終わると、登録されているデバイスを確認することができます。
この中に使用していないMIDIデバイスがある場合はそれを削除することが可能です。

標準ではKORG製品が削除できますが、これ以外を消したい時には右下の「オプション」をクリックします。



この状態だと「KORG MIDIデバイス」以外は削除できないように設定されていますのでチェックを外して「OK」を押します。


これで削除可能なMIDIデバイスが選択できます。削除したいMIDIデバイスを選択して「Next」を押せば、レジストリの情報が更新されます。

気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか?

ただし、削除する場合はできる限り各メーカーさんの用意しているアンインストーラーを使用して削除してください。その方が安全に削除できますので・・。

ちなみに、RME製品の場合はドライバーの削除は必要ありません。その理由は後日、このブログで紹介させて頂きます。

※なお、あくまでも「KORGさんが自社製品のトラブルを解決するために用意しているユーティリティ」ですので、他社製品の問題解決に利用する際は自己責任でお願いします。

2010/08/23

TotalMix Tips - Dimボタン

ミックスした音源をスピーカー、ヘッドフォンと切り替えて試聴する

TotalMixのDimボタンのひとつの利用法を紹介します。

Dimボタンを使って、スピーカーから鳴らしている音のボリュームを瞬時に落とすことができます。
ミュートと違う点は、Dimは指定された出力だけに対してレベルを落とすので、例えばメインスピーカーのレベルをDimで落として、ヘッドフォンの音だけを聞いたりできます。また、レベルをどのくらい落とすかも自由に設定できます。

例えばミックス/マスタリングを微調整する際に、スピーカーとヘッドフォンで切り替えて試聴する、または、ただ単にメインスピーカーの音をボタンひとつで落としたいときなどにも利用できます。
DimボタンはTotalMixの右側のパネルにあります
簡単な設定で利用できます。以下に設定方法を説明します。

1.TotalMixの右側のパネルのMoniter Mainの項目でスピーカーの接続された出力を選択します。

例:AN 1+2(アナログ1+2出力)
2.TotalMixのメニューの[Options]>[Preferences]画面を開きます。下の画面のMoniter Main項目のDimフェーダーを動かして、レベルをどこまで落とすかを設定します。[OK]をクリックします。
例:Moniter MainのDimを -inf(無限大)に設定。
この場合レベルは0まで落とされます

3.以上で設定完了です。
音を再生して、Dimボタンを押すとスピーカーからのレベルが0になり、ヘッドフォンからのみ音が再生されます。もう一度Dimボタンを押すとスピーカーから音が再生されます。

2010/08/19

TotalMix Tips

TotalMixの便利なティップスをひとつ紹介します。

例えば、入力1〜2に入ってくる音を、そのままアナログ出力やデジタル出力するときには、TotalMixの一番したの段の送りたい端子の所をクリックして、ハイライトしてから、入力段(一番上)の1〜2のフェーダーを0dBまで上げると音が流れます。

それでは、入力1〜2に入ってくる音を、全部の端子し出力させたい場合、そのままマウスの右ボタンを押さえたままフェーダーを上げると全チャンネルに出力されます!

2010/07/21

展示会 in 大阪

PAの最大手ヒビノさん主催のイベントが、今日7月21日〜22日まで大阪メイホールで開催中!

RMEブースもありますので、お近くの場合は、是非。

2010/07/01

RMEの凄いところ

RMEが評価される理由として、信頼度が高いこと、価格帯クオリティーが断然に優れている事、プロのニーズを本当によくわかって開発している事等が上げられます。

1RMEユーザーであり、スタッフである私がこれに加えて思うことは、不具合や互換性の問題などの報告すると、ほとんどの場合すぐに修正版を作ってくれる事です。

RMEのフォーラムを覗くと、このようなやり取りが毎日行われています。RMEの開発者達はいつもこのフォーラムを確認し、ユーザー一人一人の要望や報告を見て、製品の精度を日々上げています。

このような事が、長い間積み重ねられた結果の信頼なのだな、とつくづく感じます。

2010/06/29

Audio BasicでFirefaceの連載が始まりました

オーディオ・ベーシック vol.55から、Firefaceシリーズを使いこなす為の連載が始まりました。
今回は、TotalMixの概要説明と、基本機能、Firefaceを中心としたセットアップ方法について解説されています。


2010/06/24

Fireface 400 / UCがビジュアルグランプリ2010SUMMERで受賞しました。

ハイファイ/ホームシアター市場では、おそらく大変名誉のあるアワードである、「ビジュアルグランプリ2010SUMMER」が先日発表されました。

その中で、なんとFireface 400Fireface UCが受賞されていました。


カテゴリーは、なぜか「USBDAC付ヘッドホンアンプ」なのですが。今はやりのヘッドフォンアンプというジャンルにおいても、Firefaceのヘッドフォン部分は高い評価いただけたという事なのでしょうか。

グラミー賞をとるようなアーティストやエンジニアですらRMEを導入しているので、そう考えると、作った人と同じクオリティーで音が聞けるはずなので、音楽制作をされない、オーディオ愛好家の皆様にも、メリットがあることと思います。


2010/06/03

Pyramix Native検証その3

先週末、三鷹のUNA MASにてライブ録音を行ってきました。

先日、耐久実験をしたPyramix Native用のMacBook Pro + Fireface UCとTOUGH BOOK + Fireface UC、およびUNA MAS常設のPyramixシステムの3台を同時録音して、パフォーマンスや音質を調べるための検証です。

システムはこんな感じです。

8チャンネルのマイク入力をADI-642とM-32 DAを組み合わせて、AES/EBUとアナログのスプリッターとして使用しました。

録音させていただいたバンドは、尾崎 琢也さん(p)、竹井 浩人さん(b)、沢口 耕太さん(ds)のジャズトリオ。


機材はこんな感じです。


それにしてもMacBook Pro + Pyramix Native + Fireface UCのパフォーマンスは凄い!CPUメーターは、録音中もほどんど動かない状態で6%ぐらいの使用率でした。

2セッションの録音は問題なく終わり、数日後沢口さんのお宅で試聴を行いました。

MacBook Proの方は、一度ADDAをした音声だったため、若干の劣化は想定していましたが、結果としてほとんど違いがわからないほど!と沢口さんからはお墨付きを頂きました。

GlobalRecordは、「Pyramixに比べるとアナログ感がある?ライブ録音では最適のソフトだね。」というコメントも頂きました。

PyramixNativeをMacBook Proで使いたかった皆様、お勧めです。

2010/05/25

お客様感謝キャンペーン当選者発表の件

昨日発表されました、「新春お客様感謝キャンペーン」の当選者の皆様、おめでとうございます!

本日、発送いたしましたので、明日には到着になると思います。

どれもよいソフトなので、存分にお楽しみいただけるものと思います。

また、こんな楽しいイベントを企画していきますので、お楽しみに!

Pyramix Native検証その2

前回レポートしました、沢口さんのMacBook ProにBootcampでPyramix NativeFireface UCで使う件ですが、今回はPyramixの輸入元であるDSP Japanさんにお伺いして、超ヘビーな耐久テストをしてきました。


テスト方法は、至ってシンプルです。沢口さんのMacBook ProのPyramix Native+Fireface UCに、もう一台のPCに接続したFireface UCから信号を出して、Fireface UC全チャンネルに録音していくという方法です。

こんな状態です。


48kHzからはじめ、96kHz、最後には192kHzで全チャンネル分の録音に挑みました。

内蔵のハードディスクと、外付のハードディスクに録音する2パターンのシチュエーションでチェックしてみました。

外付のハードディスクはRATOCのUSBタイプのこれです。


ディスクをガッシャッと交換できるやつです。

ここまでのテストで、ほぼパソコンへの負荷、ハードディスクへの書き込みのエラーなく、できたので、みなさん口を揃えて「このMacBook Proは、すごい!」といった状態です。

そこでDSP Japanの柳瀬さんは「もっといじめてあげしょう(笑)」といいながらTangoを接続し始めました。


Tangoとは、このようなコントローラーで、簡単に説明するとiPadのお化けです。Logic Pro 8、Final Cut Pro、ProTools および PC環境のNuendo/Cubase、Pyramix、ProToolsなどに対応する、超インテリジェントワークステーションということで、実際に見せていただきました。

フェーダーとボタン操作と組み合わせて使うタッチパネルの滑らかな動きを一目見ただけで、こんなのと毎日一緒に仕事ができたら幸せだろうなぁというのが私の感想です。

現場の事を本当によくわかって製品を作っている事が一目瞭然にわかりました。素晴らしい製品です。

このコントローラーで、Pyramix Nativeに録音した素材を編集をするというテストも問題なくでき、「問題ないでしょう。」とお墨付きを頂きました。

次回は、同じシステムで、ライブバンドの録音実験を行ってきます。その際にはRMEのGlobal Recordと、Pyramix DSPとの試聴比較ができるので、これもレポートします。

2010/05/13

i7のMacBook ProにBootcampとPyramix NativeとFireface UCのインストール

エンジニアの沢口真生さんは、PryramixとOctamic IIをメインのシステムとして使用されていますが、この度新しいCore i7を搭載するMacBook Proを購入され、そこにBootcampでWindows XPをインストールして、Fireface UCとPyramix Nativeを使ってモバイル録音をトライされるとの事で、セットアップのお手伝いをしてきました。

ご自宅にお邪魔すると、机の上に新品のMacBook Proがおかれており、既にRMEステッカーが張られていました!(写真へたくそでみえませんね。。。)

作業内容は:

  • Bootcamp/Windows XPのインストール
  • Fireface UCのインストール
  • Pyramix Nativeのインストール
  • Foorbar 2000のインストール(音楽鑑賞用)
早速、インストールを開始しました。


Windows XPは既に生産が終了しているので今オンラインで購入しようとすると、5〜8万とかします!

Windows Updateは、(実績の都合で)SP3にはせず、SP2にしました。細かなupdateを3〜4回繰り返し、3時間後にようやく終了しました。


続いて、Fireface UCのドライバとPyramixのインストールも行い、動作確認を行いました。Fireface UCは問題なく使用できます。

ただ一点気になったのがDPC Latency Checker で障害があるか確認してみると、ほぼグリーンでエラーは確認できましたが、定期的に黄色にいかないぐらいのレイテンシーが表示されていました。動作にはほぼ影響がない様なレベルですが、何かのドライバが悪さをしている雰囲気です。ネットワーク周りなど、しらみつぶしに無効にして、このドライバを探してみましたが、見つける事ができませんでした。何か情報お持ちの方いれば教えてください!

Pyramix Nativeも問題なくインストールでき、Fireface UCで再生/録音ができました。デモ版でチェックしていたため、ヘビーな動作確認ができませんでしたので、RMEのDIGICheckに搭載されるレコーダー「Global Record」でマルチ録音の動作チェックをしました。24/96で8チャンネルのオーディオをFireWireのハードディスクへの録音は、問題なくできました。

続いて、Foorber2000でDVD-Audioなどの再生チェックも行い、こちらも良好。

TotalMixにスタンダード・サラウンド(L/R/C/LFE/LS/RS)プリセットと、UNAMASサラウンド(L/C/R/LS/RS/LFE)プリセットパッチを仕込み、ワンクリックで切替ができるように

13時に開始して18時過ぎまでかかりましたが、無事全てのセットアップが完了しました。


次回、Pyramix Nativeのヘビー動作チェックに行ってきますので、追ってレポート致します。

2010/04/30

ゴールデンウィークは音楽制作/PCオーディオざんまい!

いよいよゴールデンウィークですね。
仕事を忘れて旅行に行くも良いですが、この時間を使ってなかなか時間がなかったPCオーディオの環境を整えて超高音質で音楽を聴く、もしくは音楽制作に励むのもよいかと思います。

Fireface UCはお買い得価格でご購入頂けるキャンペーンをやっていますので、是非ご活用ください。

http://www.synthax.jp/uc-special-price.html

また、PCオーディオに関しては、先日こんな雑誌が発売されました。


PCオーディオfan

Firefaceもレビューされています。

では、気をつけて楽しいゴールデンウィークをお過ごし下さい!

2010/04/28

Core i5 / i7搭載のMacBookPro

Core i5 / i7搭載のMacBookProを検証しました。問題なく使えるようです。

http://www.synthax.jp/mac-compatibility.html

2010/04/15

wave field synthesis / 空間音響

最近3Dの映画などが話題を読んでいますが、音の3Dも凄い事になっています。

WFS(wave field systhesis)はスピーカーアレーを使用した空間音場システムの原理に基づき、実音場と全く同一の音場を生成可能にするテクノロジー。

5.1などのサラウンドで制限されるスイートスポットがなく、空間内のどこにいてもソースの位置が特定することができます。

このテクノロジーに基づいた再生環境を商用として開発しているメーカーは、現状IOSONOSONIC EMOTIONの2社となっています。

先日ドイツでこの2社のシステムを見学、体験してきました。




写真でも見えるようにホール、部屋の周りをスピーカーが取り囲んでいてます。本当にどこに立っていても、どこを向いていても音のなっている場所がわかりました。このようなインターフェイスで音のソースをリアルタイムで動かす事ができます。


音の伝わり方やその音を受け取る右と左の耳の間の遅延などをリアルタイムで計算して、このスピーカーシステムに出力されるというシステムです。

楽器の音声をマイクで拾い、リアルタイムで別の空間(残響)の音に変えてしまう事も可能です。例えば小さいホールにあるパイプオルガンを演奏するときに、教会の中で演奏した時と全く同じ音声を生成することができる訳です。

これらのシステムはハリウッドやフロリダのディズニーランドをはじめ様々な国の施設に導入が進んでいるようです。

1つのシステムで300チャンネルとか400チャンネルのシステムですので、伝送はもちろんMADIしかないようで、両者のシステムにはRMEのADI-8 QS MHDSPe MADIMADI BridgeADI-648などが導入されていました。

Babyface紹介ムービー

2010/04/14

HDSP 9632がNo.1に!

http://www.dosv.jp/other/1003/15.htm(20.htmまで)

以下、評価を抜粋します。
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「9点」一番高額な製品なのに、測定結果が今一つで心配だったが、試聴 してビックリ。アナログもデジタルも、ほかの製品を圧倒する重厚なサウンドで、バランスもよい。定位が安定して、音像をしっかりととらえることができると ともに、解像度も高い音だった
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「10点」デジタルの表現が段違い。図太く濃密な音ながら分離がよく、 厚み、切れ、ツヤもハイレベルでバランスしている。クラシックもロックも奏者のニュアンスがよく伝わり、鈴などはその動きが見えるような立体感である。帯 域的にはきれいなピラミッドバランス
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「10点」ほかの製品と音の質感がまったく別世界で、重厚感、力強さ、 広がりがとてもあってすごくよかったです。強弱の多いクラシックの音もきれいに出ていて、楽器の特徴が一番よく分かるのでは?ジャンルを問わず、何でもよ い音で楽しめると思います
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(総評)
今回の環境と組み合わせるなら、迷わずRME製品でデジタル接続を選ぶ。よい環境で使えばオーディオマニアでなくともその品質を理解できるはず。アナログ 再生もよいが、そのために買うほどではない。2万円以下ではオンキヨーとクリエイティブメディアが双璧。前者はアナログ出力でアコースティック音源を楽し みたい人向け、後者はデジ・アナどちらも使えてロック、ポップス系のほか、ゲームや映画ソース向けだ

2010/04/06

Peter Gabriel HD Audio

Bowers & WilkinsはHDオーディオに力を入れているようで、ピーターガブリエルのアルバム「Scratch My Back」を24bit FLACを配信しているようです。

http://www.bowers-wilkins.com/display.aspx?infid=3550&terid=4901

$59.95で、ピーターガブリエルのReal World Studio、LSOが提供する音楽配信の一年間のサブスクリプションを購入する仕組みのようです。

2010/04/02

DirectOut

ミュージックメッセで見つけた面白い製品をご紹介します。


Direct Outというメーカーが出しているカードですが、RMEのMADIオプションがつく製品(ADI-8 QS、Micstasy、DMC-842)のオプションカードです。

右からUMANカード、USBカード、MADIカードですが、これが凄い事になっています。

UMANというのはネットワーク系のメーカーのシステムに繋ぐ為の専用カードです。

USBカードは、ご想像どおり、上記の製品をダイレクトにパソコンに繋ぐ事ができ、ASIO、WDMインターフェイスとして使えるようになる製品です! ドライバは独自に書いているようで、Win、Mac、Linuxが用意されておりようです。強力なADI-8 QSやMicstasyがオーディオインターフェイスとしても使えるというのはかなり強力です。

そして最後のMADIカードというのは、RMEのMADIカードと似てますが、仕様がバージョンアップされています。例えばチャンネル単位のルーティングを行えるマトリックス機能やレイテンシーのないリダンダント機能などが搭載されています。

今後楽しみなメーカーでした。

2010/03/26

ミュージックメッセ:RME新製品情報

世界最大のミュージック機器展「フランクフルトミュージックメッセ」にきています。

ここで昨日発表されたRMEの新製品情報をご紹介します。


BabyfaceというFirefaceシリーズの最新モデルでUSBバスパワーに対応するモバイルUSBインターフェイスです。USBポートが2つついていて1つは電源、1つはデータ伝送に使うという画期的な製品です。

スペックは以下の通り

22チャンネル 192 kHz マルチフォーマットモバイルUSBオーディオインターフェイス
  • 10入力 / 12 出力チャンネル 
  • 独自開発のUSBコアによる、ハイパフォーマンス設計 
  • アナログ入出力 x 2:マイクプリ搭載 
  • 1チャンネルはHi-Z楽器入力に切替可能 
  • ADAT入出力 x 1(TOSLINK):SPDIF入出力に切替可能 
  • ヘッドフォン出力 x 1(独立したDAコンバーター搭載) 」
  • MIDI入出力 x 1 バスパワーオペレーション対応 
  • SteadyClock技術による高度なジッター抑制 
  • TotalMix FX (エフェクト搭載ハイエンド DSPミキサー)


特長としては、ボディーに大きなボリュームノブがついているので、操作感がよいという事でしょうか。

上のリストの最後にエフェクト搭載のミキサーと書いてありますが、TotalMixの各チャンネルにEQやトリムが追加され、リバーブやディレイも搭載されたのです!


実際に触ってきましたが操作感もよく、チャンネルの拡大、縮小や、モノ、ステレオの切替など、デジタルコンソールを思わせる機能が盛りだくさんといった印象でした。

さらにこのTotalMix FXはFireface UCにも移植されるそうです。ただ若干機能が異なるようです。詳細は発表を待ちましょう。

発売、価格は未定ですが、年内には発売開始となりそうです。価格は、Fireface UCよりもお手軽になりそうです。

以上、速報でした。

2010/03/12

BootcampでFirefaceを使う

オフィシャルのサイトでは教えてくれない事、それはメーカーとして対応していない事をやろうとすることです。しかしここはブログなので、書いてしまいます。
BootcampでFirerface 400 / 800 / UCを使うことを検討されたかたは多いかと思います。早速実験してみました。結論から言いますと使えました。
AppleのBootcampのインストール方法に従ってwindowsをインストールします。今回はXPで試しました。
インストールが完了したら「Apple Software Update」でドライバ周りをアップデートします。
ここまで完了したら、Firefaceを接続して、ドライバをインストールします(製品に付属のセットアップガイドと同じ方法でOK)。
WDMとASIOで試して両方正常動作しました。バスパワーだとパワーが足りない様なので、ちゃんと電源を繋ぐ必要があります。
しかし念のためDPC Latency Checkerで問題がないか見てみたところ真っ赤になっていました!ということはマルチとか高いサンプリングレートで利用する場合ノイズが乗ったりする可能性があるという事です。
原因を探してみたところ、【コントロールパネル】→【ネットワーク接続】→【ローカルネットワーク接続】を右クリックで無効にすると問題が解消されます。
つまり、アップルが提供するネットワークドライバが不完全である可能性があります。よって、firefaceを使う時は毎回これを無効にしとく必要があります。でも必要なときだけネット繋ぐようにすればアンチウィルスもインストールする必要がないので逆に健全かもしれませんね。
ついでにCubase 5もインストールしてみました。Steinbergのサイトから最新版のアップデーター(現時点で5.1.1)1も入手してインストールします。インストール時にエラーが表示され、立ち上げる事ができなかったため、Microsoft Framework最新のeLicenncerをインストールしました。その後正常に起動し、マルチで録音も試したところ、問題なく使えるようでした。

2010/03/11

サラウンド入門

日本の映画業界の盛り上がりや、デジタル放送によるサラウンドコンテンツの増加もあり、今後サラウンド制作の知識は、どんどん必要になっていくことと思います。
さて、日本国内にとどまらず世界で活躍する日本が誇るサラウンドの匠、沢口真生氏、中原雅考氏、亀川徹氏が執筆した書籍が発売になります。
サラウンド入門
著者:沢口真生,中原雅考,亀川徹
発行:東京藝術大学出版会(ISBN987-4-904049-14-3)
定価:1,575円(本体1,500円)
B5サイズ・223ページ
1章 2チャンネル vs サラウンド(by 沢口)
2章 サラウンドの歴史(by 亀川)
3章 サラウンド再生環境の構築(by 中原)
4章 サラウンド音場のデザイン(by 沢口)
5章 サラウンド収音手法(by 亀川)
6章 将来の研究動向(by 亀川)
付録1 制作の実際(by 沢口)
付録2 知識から実践へのヒント(by 沢口)
付録3 <機材>ポータブル マルチチャンネルレコーダー(by 沢口)


http://www.sona.co.jp/products/2010/03/11/news/surroundhandbook

入門書という事で、わかりやすく丁寧に解説されているとの事。
サラウンド大国NIPPONとなる様な、優秀なサラウンドクリエーターが今後日本からどんどん生まれてくるかもしれませんね。

RMEのワードクロック

RMEを使っているある巨匠エンジニアの方のお話です。機材のスペックとかはほとんど気にせず、ご自身の耳だけを頼りに機材選びやコンテンツ制作をされる超ベテランの方なのですが、RMEを使い始めてからしばらくの間は、外部のクロックを接続してRMEを同期させていました。
しかし、ここ最近はずっとワードクロック接続がなくなっていることに気づきました。「クロック接続しなくなったんですね。なぜですか。」と聞いてみたところ、「RMEのクロックは悪くない事がわかったから。後、外部クロック必要ないなら余計な機材が減るからそうした。」とおっしゃいました。
RMEのクロックは評判がよいことは有名ですが、それは搭載されるSteadyClockというジッターを抑制する機能によってものすごいジッターの少ない(1ナノ以下)のクロックが出るからの様です。これは開発者によると100MHzの高速な回路で動いているものだとか。

HDSPe AIO



PCオーディオにおいて、Fireface 400Fireface UCは定番のモデルとして使用されていますが、最近ではHDSPe AIOが注目されており、非常に多くの方々に買っていただいています。

それでは実際にFirefaceとHDSPe AIOはどちらがよいの?ということについて考えてみました。
もちろん音の好みは人それぞれですので、それ以外の事についての話になります。
まずAIOは、Firefaceシリーズと同様のクロック抑制機能、ミキサー/パッチベイ機能、ドライバ機能を搭載しているので、仕様として異なる点は、
  • 入出力端子
  • 接続規格(デスクトップ専用のPCI Express)
ということになります。
HDSPe AIOのよい所は、RMEインターフェイスの中でも最も安い製品であり、上位製品と同じ性能を持っている事です。安い=音が悪いということは一切ありません。
HDSPe AIOに標準で搭載される入出力は
  • ステレオ・アナログ*入出力(RCA) x 1系統 (192 kHz対応)
  • ADAT入出力 x 1系統 (S/MUX4により最大192 kHz対応)
  • SPDIF入出力 x 1系統 (192 kHz対応)
  • AES/EBU入出力 x 1系統 (192 kHz対応)
  • MIDI入出力 x 1系統
  • ヘッドフォン出力 x 1系統 (192kHz対応)
ということで、2chでの再生オンリーの方はFirefaceだと余計な端子がおおいので、AIOでOKということになります。
ですが、AIOは様々なオプションを追加することができるので、例えばワードクロック入出力を追加したり、将来的にアナログ入出力を増設したりということが簡単に行えるので、環境に合わせてカスタマイズする事ができるのです。
また、標準ではRCAのアナログ入出力で、HIFI機器と接続するときには重宝します。標準がTRS端子の場合、多くの方は変換アダプタを利用されると思いますが、変換アダプタで接続接点が増える事で音は劣化する確立が高くなるということも聞いた事があります。
さらに追加できるのはオプションだけではなく、他のHDSP/HDSPeシリーズとも組み合わせられるため、例えばHDSPe RayDATと一緒に使う事で、4系統のTOSLINKに様々な機器(TV、DVDプレイヤー、ゲーム等)を接続し、アナログ出力させたりする事ができます。
つまり使い方次第でとんでもないオーディオシステムを構築できてしまう訳です。
これに対してFirefaceの良いところ(AIO)にないことは
  • ノートPC、デスクトップの両方で使えること
  • 電源を変える事ができる
等が考えられます。(電源を変える事はメーカーとしては推奨していない事ですので自己責任でお願いします!)
Firefaceも3台までは同時に使えるので拡張という意味では大体同等ということになるのでしょうか。
リビングにデスクトップ、書斎にノートというパターンは多いと思いますので、それぞれにAIOとFirefaceを常設しておくとまた便利かもしれません!

2010/03/04

Fireface 400/UCをAV中継機として使う。

先日、我が家のAVシステムについてある方に話しましたら、「え〜、Firefaceってそんなことできるんだ!」と言われました。どういう事かと言いますと、こういう事です。

再生するものは以下の通りです。
【PC】CD、mp3、flac、DVD、YouTube、iPhone、Podcast、ネットラジオ等
【PlayStation3】:Blueray、DVD
【レコードプレイヤー】:レコード
【TV】:テレビとPCとPS3の映像
レコードのフォノアンプの代わりにDJミキサーになっていますが、役割はフォのアンプと同じです。
またFirefaceの後につながっているミキサーはプリアンプと同じです。音量レベルの調節用に使っています。
スピーカーはパワードを使っていますが、これはパッシブでパワーアンプをはさんでいることが一般的かと思います。
PS3の音声はHDIMで映像と音声をデジタルで TVに送り、音声はTOSLINKでFirefaceにいくようになっているので、テレビの音とPS3の音はTOSLINKでFirefaceに送られDAされるようになっています。
上の図には入っていませんが、AUX INと言いますか、こういうケーブルをFirefaceの空き入力に指して、友達がipodを持ってきたときに簡単につなげて音楽が聞けるようになっています。
さてここまで説明したときにある人は「Firefaceの入力の切替はTotalMixでやるの?そうだとしたらややこしいね。」と言いました。
実はプリアンプの様に「CD」、「Tuner」等の切替はしません。
どういうことかと言いますと、Firefaceの場合、入出力のルーティングを自由に行えるので全ての入力が常にスピーカー/プリアンプ等に接続されている出力端子に方向付けされていれば良い訳です。
つまり
Firefaceの入力チャンネル1〜2に接続されている機器を出力チャンネル1〜2に、
入力チャンネル3〜4に接続されている機器を同じくチャンネル1〜2に、
入力チャンネル5〜6に接続されている機器を同じくチャンネル1〜2に、
と行った具合に設定していく訳です。
実際にやってみましょう。
まずわかりやすくミキサーの入力段(一番上)にラベルを付けてみました。ラベル覧を右クリックで入力できます。こうすると何の音声がどこに入ってきているかがわかります。

入力するとこうなります。
ではまずターンテーブルの入力をスピーカーがつながっている出力チャンネル1〜2に出力されるように設定します。
出力段(一番下)のチャンネル1〜2が選択されている(ハイライトされている)ことを確認してます。
そして先ほどラベルを付けた一番上の段のレコード入力のフェーダーを0dBまであげます。(control + クリック)
そうすると一番下のチャンネル1〜2にレベルが見えると思います。これでターンテーブル入力がFirefaceのチャンネル1〜2出力から出るようになりました。
同じ要領で、TV入力、iPod入力等のファーダーあげていくと、入力される全ての信号が同じスピーカーから出力されるようになります。


これで入力の切替などをしなくてもなっている物はスピーカーから聞こえるようになります。
TVからの光をデジタルでFirefaceに繋ぐ場合はFireface Settings画面で「Optical」を「SPDIF」に設定する必要があります。
そして再度にこの設定をFirefaceの機体の中のメモリに保存します。これをすることで、Firefaceがパソコンにつながっていなくても上記で設定した事がそのまま機能します。
Fireface Mixerのメニューにある「Options」内にある「Flash Current Mixer State」をクリックするだけです。