WFS(wave field systhesis)はスピーカーアレーを使用した空間音場システムの原理に基づき、実音場と全く同一の音場を生成可能にするテクノロジー。
5.1などのサラウンドで制限されるスイートスポットがなく、空間内のどこにいてもソースの位置が特定することができます。
このテクノロジーに基づいた再生環境を商用として開発しているメーカーは、現状IOSONOとSONIC EMOTIONの2社となっています。
先日ドイツでこの2社のシステムを見学、体験してきました。
写真でも見えるようにホール、部屋の周りをスピーカーが取り囲んでいてます。本当にどこに立っていても、どこを向いていても音のなっている場所がわかりました。このようなインターフェイスで音のソースをリアルタイムで動かす事ができます。
音の伝わり方やその音を受け取る右と左の耳の間の遅延などをリアルタイムで計算して、このスピーカーシステムに出力されるというシステムです。
楽器の音声をマイクで拾い、リアルタイムで別の空間(残響)の音に変えてしまう事も可能です。例えば小さいホールにあるパイプオルガンを演奏するときに、教会の中で演奏した時と全く同じ音声を生成することができる訳です。
これらのシステムはハリウッドやフロリダのディズニーランドをはじめ様々な国の施設に導入が進んでいるようです。
1つのシステムで300チャンネルとか400チャンネルのシステムですので、伝送はもちろんMADIしかないようで、両者のシステムにはRMEのADI-8 QS M、HDSPe MADI、MADI Bridge、ADI-648などが導入されていました。
0 件のコメント :
コメントを投稿