2011/03/01

TOA 匠ワークショップ Vol.3.1 『音の匠』レポート

先日、2/26の土曜日にTOAさんの東京事務所で行われた「TOA 匠ワークショップ Vol.3.1 『音の匠』」にSynthax Japanが制作協力として参加させていただきました。

このセミナーでは、次世代を担う若者たちを対象に、音楽に係る仕事のプロフェッショナルを招聘して業界の現状や仕事内容、仕事の魅力、エピソードなどを紹介するイベントで、TOAさんが主催してシリーズで開催しています。

参加者の方々は若い学生の方から、音楽学校の先生、楽器業界の方や趣味でオーディオを聴いている方まで多種多様なお層の方々にお越しいただきました。



今回は、大阪フェスティバルホールの元チーフエンジニアで、音響プランナー/音響コンサルタントの堀江正(ほりえ ただし)氏と、東芝EMIの元チーフ・レコーディングエンジニアで、現在もレコーディングエンジニア/プロデューサーとして活躍する行方洋一(なめかた よういち)氏のお二人をお迎えして現場でのノウハウやエピソードをご紹介いただきました。



行方さんは携わられた楽曲を紹介されながらお話をされて、「交響組曲 ドラゴンクエスト」、「サザエさん」、「関東GⅠファンファーレ」などの有名楽曲のレコーディングを担当されているというのが驚きでした。

そのお話の中でも、キックの音圧を出すために今では当たり前となってる 「キックにマイクを立てる」ということをしてレコードをリリースしたところ、当時のレコードプレーヤーでは「ドン」となるところで針飛びしてして、レコードのほとんどが返品されてきてしまい、初めて始末書を書かされたというお話が印象的で、とても楽しくお話を伺うことができました。



現在の楽曲制作やレコーディングにおいて波形の切り貼りやエフェクトをかけることは誰でも容易にできるようになりましたが、 堀江さん、行方さんのころはテープでモノラル、エフェクターなども現在のように豊富でない時代に、苦労されたり考えながら編み出したテクニックなどの秘話は非常に貴重なものでした。

第3部では去年行われた「KOBE JAZZ 2010」のお話をされSynthax Japanでは 「KOBE JAZZ 2010」で使用した製品の展示を行いました。



「当時は100万以上かけて中継車を用意していたのが、今ではラックケース2つで済む」 というお話をいいただき、実際にRME製品を使用してレコーディングされた楽曲を流されていました。

その他のお話は・・・ブログでも書けないような内容のものもあるので、みなさんも次回は是非参加されてみてはいかがでしょうか?二度と聞けないレアな音源なども聞けますよ!

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