Vol.2では、CD制作における「マスタリングの実際の作業」について、話を進めていきたいと思います。
音楽制作は、最初にレコーディング、そしてミキシングという作業を経て、1つの楽曲が生まれるわけですが、ミックスが終わった時点では、まだ個々の楽曲が完成しましたという段階で、当然、これ自体が、そのままプレスに送られて商品となるわけではなく、1シングルまたは1アルバムという、複数曲が入った「アルバム」として完成させる必要があり、この作業が「マスタリング」ということになります。
もちろん、ただ単純に、曲順通りに並べるということで終わるようなものではなく、1つの作品を聴いた時に、その作品の世界感、流れを感じることができるようにまとめていくことが必要になるわけです。そこがマスタリングの一番重要な部分であり、マスタリング・エンジニアの腕の見せ所となります。
では、実際のところ、どのような作業を行っているのかということについて、具体的な手順を順を追ってご説明いたします。
ちなみに、昨今では、ミックスを行う際、ミックス・エンジニアさんは、AVID 社のPro Toolsで作業されていることが多いため、マスタリング・スタジオでも再生機としてPro Toolsを使うことが多いです。もちろん、これはデジタル音源の場合です。今でも、たまに、アナログ・テープ音源からマスタリング、なんてこともありますので、そういった場合は、アナログ・テープ・レコーダーを使用しますし、もう希有なことでしょうけど、DATテープがマスターならDATデッキという場合もあるのかと思います。ただ、今では、多くの新譜音源はファイルで持ち込まれますので、このブログでは、それを前提に話を進めていきたいと思います。最近のマスタリング用の音源素材としてはWAVファイルがほとんどで、48kHz / 24 bitだったり、88.2kHz、96kHz、等々周波数は様々です。44.1kHzの場合もありますが、あまり多くはないです。
CDフォーマットが44.1kHz / 16bitなのに何故ミックス音源のサンプリング周波数が、それよりも上なのかということに疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんので、一応、私の観点から話をさせていただくと、生楽器や生唄の場合、少しでも情報量の多いスペックの方が一般的には音が良いからです。かと言って、96kHzや192kHzなら必ず音が良いかというとそういう訳でもなく、どのくらいのスペックでミックスを仕上げるかはエンジニアさんや、プロデューサーさん、アーティストさんの意向、また、楽曲や作業上の問題だったり、理由は様々なのです。
ただ、持ち込まれたマスタリング用素材音源が、どのようなサンプリング周波数のものでも、ミックスの時点では、それが1曲としての完成品ですので、マスタリング・エンジニアにとっては、それらをどのように「アルバム」という1つの作品に仕上げていくかが腕の見せ所!ということになります。
では、作業の手順を紹介したいと思います。
1. レーベル・コピー
1. レーベル・コピー
まずは、音源よりも前に/または同時に、レーベル・コピーと言われるレコード会社
さんが発行する、アルバムに関する様々なデータが記載されたシートをもらいます。これ
がないとプレスに持ち込むことが出来ません。
さんが発行する、アルバムに関する様々なデータが記載されたシートをもらいます。これ
がないとプレスに持ち込むことが出来ません。
なかでも最も重要なのは「Disc No.」です。 何故かというと、プレス工場では「Disc No.」でラインが動くので、最後にマスター・ディスクを作成するときに、ファイル・セットに通常は「Disc No.」を使用するからです。そして、マスタリング・スタジオでは、後々のトラブルに対応するために、しばらくの間、確実にバックアップをハードディスクに保管していますので、問い合わせがあった場合に探しやすいように、マスタリング時にも「Disc No.」でプロジェクトを管理しています。もちろん私もそのようにプロジェクト管理していますし、おそらく多くの他のマスタリング・エンジニアさんもそうだと思います。
もちろん曲順も重要ですが、曲順は、時々現場で変更する場合もありますので、間違いが起きなければ、曲順は特に問題にはなりません。そして、POSやISRCもプレス・マスター作成時に入力しますので、それらも事前に用意して頂くためにもレーベル・コピーはとても重要なものになります。レコード会社さんにとってもこれが最終的にJASRAC登録の際、また社内管理の際に重要なデータとなります。
インディーズ・レーベルの場合は、レーベル・コピーというものを作成しない場合がほとんどですので、事前に最低でも「Disc No.」「アーティスト名」「アルバム・タイトル」「各曲のタイトルと曲順」がわかるようにお願いをしています。最近はISRCの取得は簡単に出来ますので、アドバイスさせて頂いて、アーティストさんの方で取得をお願いしています。これを私がやってしまうと、権利関係が発生してしまうからです。
2. 音源再生
ミックス音源を受け取ったら、まず音源再生用のPro Toolsに音源を取り込みます。この際、レーベル・コピーにしたがって、曲順に並べるのですが、これは、作業の際、曲順の間違いを起こさないためです。
3. マスタリング作業
ここから、実際のマスタリング作業がスタートします。
一般的には、以下のように接続された機材を通して、データをSEQUOIAなどのマスタリング用編集機へと録音します。
Pro Tools(納品されたファイルの再生)
↓
DAコンバーター
↓
Analog EQ、Compなどでの処理
↓
ADコンバーター
↓
ケース・バイ・ケースですが、デジタルエフェクター等での処理
↓
SEQUOIAなどのマスタリング用編集機へ録音し、さらに微調整
というのが、比較的オーソドックスな回線になります。
↓
DAコンバーター
↓
Analog EQ、Compなどでの処理
↓
ADコンバーター
↓
ケース・バイ・ケースですが、デジタルエフェクター等での処理
↓
SEQUOIAなどのマスタリング用編集機へ録音し、さらに微調整
というのが、比較的オーソドックスな回線になります。
もちろん、実際に使うエフェクターの順序や、デジタルとアナログの両方を使う場合にはどちらを先に使うかなど、エンジニアさんにより様々で、この過程の中で最初にPro Toolsのプラグインを使用する場合もありますし、SEQUOIAなら、優れたプラグインが最初から入っていますので、最後にデジタルEQなどで最終調整という場合もあります。SEQUOIAのプラグインについては、第3回でもまた詳しくお話しますが、大体はこのようにして、マスタリングに持ち込まれたミックス音源と比較し、最終的に客観的な「ジャッジ」をして、各曲の音を調整したり、音のレベルを上げたり下げたりして、全体を通して聴きやすくしていくのです。
音の調整はミックスがとても良ければあまりやることもないですが、レベルを上げたり、他の機器を通すことにより、必然的に音のニュアンスも変わってくるので、Pro Toolsから直接の音と、調整後の音の比較をしたり、マスタリング・エンジニアが客観的に聴いて感じたことも踏まえつつ、アーティストさん、ミックスしたエンジニアさん、プロデューサーさんの意向などを確認しながら、デジタルとアナログ、両方を使って音を整えていきます。何度も一緒にお仕事している方だと、大まかな方向性がわかっていて、お任せで作業というようなこともありますが、基本的には、このような流れで作業を進めます。
ここで、「ジャッジ」と言ってもどういう視点でジャッジするの?という疑問が、きっとみなさんの頭をよぎったと思います。この部分に関して少しお話ししたいと思います。
音の調整はミックスがとても良ければあまりやることもないですが、レベルを上げたり、他の機器を通すことにより、必然的に音のニュアンスも変わってくるので、Pro Toolsから直接の音と、調整後の音の比較をしたり、マスタリング・エンジニアが客観的に聴いて感じたことも踏まえつつ、アーティストさん、ミックスしたエンジニアさん、プロデューサーさんの意向などを確認しながら、デジタルとアナログ、両方を使って音を整えていきます。何度も一緒にお仕事している方だと、大まかな方向性がわかっていて、お任せで作業というようなこともありますが、基本的には、このような流れで作業を進めます。
ここで、「ジャッジ」と言ってもどういう視点でジャッジするの?という疑問が、きっとみなさんの頭をよぎったと思います。この部分に関して少しお話ししたいと思います。
マスタリング・エンジニアは、日々の作業の中で通常の人とは比べものにならないくらい数多くのミックス音源を聴いています。マスタリングは、レコーディングやミックスなどの作業と違って、1タイトルあたり、大概は1日とか2日程度で作業が終わるので、結果として、相当なミックス音源を聴いていることになります。その中で、ジャンルによっての基本的な方向性とクライアントさんが臨む方向性を勘案して、音決めをして、「このような感じでどうでしょうか?」という具合に、経験と感性に基づき「ジャッジ」しながら、進んでいきます。音源によっては、あまり音の調整を必要としない場合もありますし、逆に大きく調整をしなければならない場合もありますが、その辺りも含めて、総合的に「ジャッジ」して最終的に音をまとめていくのです。
4. モニタリング環境に関して
当然、モニター・スピーカーの環境もマスタリング・エンジニアが「ジャッジ」をする際に非常に重要なファクターとなります。
YAMAHA NS-10M |
ミックス作業の際に、Pro Toolsを使うことが主流となり、自宅環境や小規模なワークルームでもミックスが可能になってからというもの、多くの作品が、ラージ・スピーカーの無い環境で作られた後、マスタリング・スタジオへ納品されてきます。そのような環境においては、一般的に、YAMAHAのNS-10Mや、それと同等程度の大きさのスピーカー、または、同時にラジカセやヘッドフォンなどでモニターしているかと思います。
ただ、当然ですが、マスタリング・スタジオでは、あらゆるリスニング環境を考慮して「ジャッジ」を行うことが必要なため、スモール・スピーカー、ラジカセは当然ですが、必要に応じて複数種のヘッドフォンでもチェックを行います。それから、言わずもがな、ラージ・スピーカーでのチェックは必須の作業となります。
例えば、ライブハウスなどで、BGMとして使われた音源が、やけにブーミー(低音が膨らみ過ぎているため)に聞こえたり、普段聞き慣れたものとは似ても似つかない低音だったとか、そんな経験はありませんか?
アンズサウンドのモニタリング環境 |
このようなことが起こらないようにするためにも、ラージ・スピーカーでのチェックは必ず必要になります。
また、複合施設などで、BGMとしてかかっている音楽が、さりげなく耳に入ってきて記憶に残ったり、まったく記憶に残らなかったり…そんなこともあるかと思います。このように、いろいろなシチュエーションでの再生を考え、その楽曲にあったベストな音を模索し作るのがマスタリング・エンジニアの重要な仕事となります。
そして、もちろん、「音圧」も重要なファクターです。
一時はレベル競争が激しい時代もありましたけど、最近は、逆に、マキシマイザーなどを使い極限までレベルを稼いだ、パツンパツンの四角い波形を嫌う方もずいぶんと増えているように感じます。
そして、もちろん、「音圧」も重要なファクターです。
一時はレベル競争が激しい時代もありましたけど、最近は、逆に、マキシマイザーなどを使い極限までレベルを稼いだ、パツンパツンの四角い波形を嫌う方もずいぶんと増えているように感じます。
私は元々、過剰なレベル競争には乗りたくなかったので、それぞれの楽曲にあった適正なレベルで、尚かつ、ラジオや様々な場所でのBGMとして聴いた時に、耳に残るようなサウンド作りが良いと信じ仕事をしてきました。もちろん、マスタリング・エンジニアによって考え方は、多少違うかもしれませんが、「ジャッジ」するための規準は、それぞれ持っていて、それに基づきモニター・レベルなども決めていますので、最低限でもこれくらいの音圧は確保するぞというところで、みなさん落としどころを決めているのだと思います。
また、ミックス作業とマスタリング作業の違いに関しても、少しお話ししたいと思います。
ミックスの作業とは、各トラック、楽器、それぞれのバランスを取っていく作業、ということになりますが、マスタリング作業の場合は、すでに2ch音源になっているので、例えば、「ボーカルをもっと聞こえやすくしたいんだよね」ってマスタリングの時点で言われた場合に、ボーカルと同じ中域にある他の音にも多少なり影響してくるので、そのあたりをどう上手く調整していくのかという話になっていきます。マスタリングでの作業の場合には、こういった調整が最も難しいところなんですが、具体的には、ミックス音源に依って当然アプローチが違ってきますが、例えば、コンプのかけ方で調整してみるとか、EQで調整するなら、思いっきり下の方、Lowを調整することで、上の方の音のニュアンスが変わってきたり、不要な周波数の部分を少し削ってみたり、足し引きで調整するなど、いろいろなやり方を試してみて、最終的に1番良いと思う方法を選びます。
5. 曲間・PQコード・DDPファイル
マスタリング・ソフト「SEQUOIA」 |
これらの行程が終わると、最後に曲間を決めていきます。
具体的には、フェードインやフェードアウトを調整したり、曲間にクロスフェードを施したり、カットイン/カットアウトなどの編集を行いながら、それぞれの曲間の調整するわけなんですが、これで、やっとすべての曲が並べ終わります。
そのあとに曲間などの最終チェック行い、OKの場合は、次のステップとして「PQコード」を入れます。「PQコード」とは、曲のスタートとエンドを定義するコードですね。PQを入れ終わったら、次に、各曲のISRC、そのアルバムに付随するPOSを入力して、DDPファイルに吐きだします。この辺りの作業は、すべてSEQUOIAなどマスタリング・ソフト上にて行います。
第1回でもご説明させて頂いた通り、現在では、プレス・マスターはDDPファイルが主流となっていますので、CD-R納品は、ほぼないと言って良いかと思います。
そのあとに曲間などの最終チェック行い、OKの場合は、次のステップとして「PQコード」を入れます。「PQコード」とは、曲のスタートとエンドを定義するコードですね。PQを入れ終わったら、次に、各曲のISRC、そのアルバムに付随するPOSを入力して、DDPファイルに吐きだします。この辺りの作業は、すべてSEQUOIAなどマスタリング・ソフト上にて行います。
第1回でもご説明させて頂いた通り、現在では、プレス・マスターはDDPファイルが主流となっていますので、CD-R納品は、ほぼないと言って良いかと思います。
また、少し話が前後しますが、DDPファイルを作成する前に、「PQシート」というものを出します。これは、DDPを作成した時のタイム情報、ISRC、POSなど、そういったものが記載されているファイルです。
過去に、工場に納品されたプレスマスターで、DDPファイルに添付されていたPQシートとDDPファイルの作品が違うものだったという事故の話も実際に聞いたことがありますので、プレス工場では、毎回この部分は、きちんとチェックしているようですね。もし、そのままプレスされてしまったら、大変な騒ぎだったと思います。(笑)
6. 検聴
6. 検聴
DDPファイルを作成したら、DVD-Rなどに記録します。
これで作業は終わり!とはいきません。
このDVD-Rに記録されたものをLoad Backして、検聴します。
つまり、DVD-Rをもう一度PCに読み込み、最終のチェックを行うというわけです。
検聴は必ず通しで聴いてチェックします。
ほとんどの場合、トラブルはありませんが、マスタリング・エンジニアがこの作業に手を抜かず必ず全聴チェックするのは、万が一の事故を防ぐためです。プレス工場に納品する最後の行程ですので、非常に重要な作業となります。
つまり、DVD-Rをもう一度PCに読み込み、最終のチェックを行うというわけです。
検聴は必ず通しで聴いてチェックします。
ほとんどの場合、トラブルはありませんが、マスタリング・エンジニアがこの作業に手を抜かず必ず全聴チェックするのは、万が一の事故を防ぐためです。プレス工場に納品する最後の行程ですので、非常に重要な作業となります。
ここでトラブルがあった場合、最悪、全プレス枚数の回収という事態にもなりかねません。大変な金額の損害がでることは想像に難しくないですし、なにより大切な「信用」も、そのたった1回の失敗で失うことになります。コンピューターは万能ではありませんから、完全に信頼して、チェックを怠ると、後でとんでもないしっぺ返しが待っているかもしれませんよ!
最近ではノイズ・チェックなどの記載は、結構、端折っている方も多いでしょうけど、以前は、ちょっとしたリップ・ノイズや楽器ノイズなどの記載をしなかっただけで、プレス工場から「ここにこんなノイズが入っているのですが大丈夫ですか?」なんて問い合わせがあったりしたのです。まぁ、今となっては古き良き時代ですね。(笑)
今は工場ではそういったチェックはしてくれないところがほとんだと思いますのでマスタリング・スタジオが最後の砦です。
今は工場ではそういったチェックはしてくれないところがほとんだと思いますのでマスタリング・スタジオが最後の砦です。
全聴チェックの際、マスタリング・エンジニアは曲に感情的にのめり込みすぎないように「地獄耳モード」で聴くのですけど、私達マスタリング・エンジニアはそういう聴き方に慣れてしまっていて、普通に音楽を聴いているときでも、ノイズに敏感に反応してしまったりして…職業病ですね。(笑)
以上がマスタリング作業の流れになりますが、エンジニアさんによっては、少しやり方が違う場合もあるかもしれません。私がマスタリング・エンジニアとしてやってきていること、それから、他のエンジニアさんからヒアリングしている情報をまとめてみました。基本的な流れとしてはだいたい同じような流れ、ということでご理解くださいませ。
さて、次回は、NYのSTERLING SOUNDをはじめ、国内のトップ・マスタリング・スタジオの多くも導入している、SEQUOIAについて、詳しくご紹介したいと思います。わかりやすく皆さんに紹介するために、所々、私がSEQUOIAを使う前に長年使っていたSonicとの比較を織り交ぜながらお話をしたいとおもっています。
乞うご期待!
レコーディングスクール卒業後、マスタリング・エンジニアとして株式会社ハリオンに入社。2002年ハリオン退社後、アンズサウンド(後に株式会社アンズサウンド)に加わる。昨年(2014年)9月にアンズサウンドを退社、独立し、10月より屋号Winns Masteringとして活動を開始。2013年頃からは、CDマスタリングのみならず、ハイレゾ、特にDSD編集マスタリングなどにも力を入れて、SACDの作品にも関わっている。
メイン・マスタリング・スタジオは引き続きアンズサウンドを使用。1bit編集は、KORGのスタジオ、G-ROKSにあるClarity(試作品ゆえ、使えるのは国内で3人ほど)を使い、その音源を元に、アナログ アウトボード機器を使ってマスタリング。1bitの限りない可能性、そして、音の質感、空間の広さなど、素晴らしいサウンドを多くの方に体験して頂きたく、今後、この分野でさらに活躍し、大きく動いていく予定。もちろん、CDマスタリングも従来通り継続し、ロックからクラシック、ジャズまで、幅広い作品に携わっている。ロックのような力強さと、ジャズ、クラシックのような繊細さを使い分け、楽曲のもつ世界を引き出すことに定評がある。
Winns Mastering 連絡先
TEL:044-712-0813
E-mail:aibara@winns-mastering.com
URL:http://winns-mastering.com
乞うご期待!
レコーディングスクール卒業後、マスタリング・エンジニアとして株式会社ハリオンに入社。2002年ハリオン退社後、アンズサウンド(後に株式会社アンズサウンド)に加わる。昨年(2014年)9月にアンズサウンドを退社、独立し、10月より屋号Winns Masteringとして活動を開始。2013年頃からは、CDマスタリングのみならず、ハイレゾ、特にDSD編集マスタリングなどにも力を入れて、SACDの作品にも関わっている。
メイン・マスタリング・スタジオは引き続きアンズサウンドを使用。1bit編集は、KORGのスタジオ、G-ROKSにあるClarity(試作品ゆえ、使えるのは国内で3人ほど)を使い、その音源を元に、アナログ アウトボード機器を使ってマスタリング。1bitの限りない可能性、そして、音の質感、空間の広さなど、素晴らしいサウンドを多くの方に体験して頂きたく、今後、この分野でさらに活躍し、大きく動いていく予定。もちろん、CDマスタリングも従来通り継続し、ロックからクラシック、ジャズまで、幅広い作品に携わっている。ロックのような力強さと、ジャズ、クラシックのような繊細さを使い分け、楽曲のもつ世界を引き出すことに定評がある。
代表作抜粋と関わった主なアーティスト
松居慶子「Soul Quest World Tour〜Live in Tokyo〜」
(2015年4月22日発売、5月下旬アメリカ発売予定)
北村憲昭指揮 スロヴァキア・フィルハーモニー・オーケストラ「運命、他」
(SACD 4.0chSurround)
北村憲昭指揮 ワルシャワ・フィルハーモニー・オーケストラ「海、他」
(SACD 4.0chSurround)
北村憲昭指揮 ワルシャワ・フィルハーモニー・オーケストラ「火の鳥、他」
(SACD/CD Hybrid)
Jikki「Pop Metal Guitar Venus +1 Remastered」
CONVENIEN STYLE「カラジウム」
Pearl「Profess」
トライポリズム(美勇士)「トライポリズム」
Camel Rush「Life is once」
HEROZ SEVEN+「サムライロード」
葉加瀬太郎meet 原田太三郎「THE BEST VISION」
古澤巌「ダンディズム・ヴィンテージ」
山根麻以「やさしいきもち」「きんのひも」
高橋洋子「あ・う・ん」
イカルス「イカルスの逆襲」
織田裕二、影山ヒロノブ、柳兼子、鳥羽一郎、Nona Reeves、Spicy Chocolate、渡辺豪、JazzDialogue
等々 他多数
(2015年4月22日発売、5月下旬アメリカ発売予定)
北村憲昭指揮 スロヴァキア・フィルハーモニー・オーケストラ「運命、他」
(SACD 4.0chSurround)
北村憲昭指揮 ワルシャワ・フィルハーモニー・オーケストラ「海、他」
(SACD 4.0chSurround)
北村憲昭指揮 ワルシャワ・フィルハーモニー・オーケストラ「火の鳥、他」
(SACD/CD Hybrid)
Jikki「Pop Metal Guitar Venus +1 Remastered」
CONVENIEN STYLE「カラジウム」
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トライポリズム(美勇士)「トライポリズム」
Camel Rush「Life is once」
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葉加瀬太郎meet 原田太三郎「THE BEST VISION」
古澤巌「ダンディズム・ヴィンテージ」
山根麻以「やさしいきもち」「きんのひも」
高橋洋子「あ・う・ん」
イカルス「イカルスの逆襲」
織田裕二、影山ヒロノブ、柳兼子、鳥羽一郎、Nona Reeves、Spicy Chocolate、渡辺豪、JazzDialogue
等々 他多数
Winns Mastering 連絡先
TEL:044-712-0813
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